主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
岡山県立倉敷天城高等学校は,平成17年度(2005年)にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けて以来,本年度で第Ⅳ期の2年目を迎えている.この間,理数科・普通科における課題研究を中心としたカリキュラム開発と,将来科学技術の分野で国際的に活躍しうる人材の育成を行ってきた.平成27年(2015年)には,本校が開発・作成した「理数科課題研究ガイドブック」と「真正の評価のための汎用的『ルーブリック』集」が「中央教育審議会 高等学校の数学・理科にわたる探究的科目の在り方に関する特別チーム」で資料として取り上げられ,令和4年度(2022年)から年次進行で始まる新教育課程における教科「理数」の新科目「理数探究基礎」・「理数探究」の開設に大きく寄与した.本稿では,本校で実施している普通科における課題研究に焦点を当て,この課題研究で育まれる「課題追究力」と「異分野統合力」についての考察を行う.