主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
日本を含めて世界各国でSTEM教育が重要視されているなかで、日本では理系科目の成績のよさに比べて、中学生以降「理科離れ」がおきてしまうことが問題視される。単に知識習得にとどまらず、意欲向上のために、アクティブラーニングである実験を行うことはその一つの解決策になりうると考えられる。すでに海外の高校で85万人以上の学生に実践され、遺伝子組み換え技術を用いて生命科学の理解を深めるプログラムがある。そのプログラムの内容を一部改変して、大学生10人を対象として生物学への知識と知的好奇心を高めることを目的として、講義、実験、グループディスカッションを含む3日間の授業実践を行った。その結果、学生は単に実験にかかわる生命現象の知識習得から、習得した知識についての体験をすることができ、実験の意味を深く考える姿勢も得るようになった。