主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
本研究では我が国の生物(理科生命領域を指導できる)教員養成カリキュラムの実態を明らかにし,今後の生物教員養成に資するコアカリキュラムに向けた基礎的資料の作成を行うことを目的とした。具体的には,愛媛大学教育学部の「履修の手引き」を調査し,生命領域についての教員養成の開講授業科目および授業内容を洗い出した。その結果,教育学部の教員養成の中心が小学校教員養成になっている現状から,小学校理科観察・実験の指導力育成に対応した授業科目設定が行われており,モンシロチョウや学校飼育動物の飼育やホウセンカの栽培,メダカの発生の観察など実践的な内容も多く扱われていること,また,生物学に関する授業科目が削減され,野外実習が授業科目として設定できていないが明らかとなった。今後,他の大学についても調査し,大学の規模や地域性などを明らかにしながら,具体的なオンデマンド動画教材の作成を進めていく必要がある。