主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
本研究は,教科横断的な視点の獲得が,授業によってなされるかどうかを検証する研究の一つとして位置づけられる.北海道内のへき地・小規模校(小学校)において,木育を枠組みとした楽器づくりの活動を実施した.学習の前後で児童に調査問題を解いてもらい,その結果を集計することで,授業の効果を検証した.また,調査問題の他,「感想」と「自分の考えが変わったとき,または新しいことを知ったとき」についても記述してもらい,その結果についても分析をおこなった.その結果,児童が,身近な森林資源について学ぶ学習の一環として,木材による楽器を製作することで,「音階」と「振動数」の関連について,教科の枠を超えて気づくことができたことが確認された.