主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第46回年会
回次: 46
開催地: 愛知教育大学
開催日: 2022/09/16 - 2022/09/18
筆者は,「総合的な探究の時間」と各教科との接続を改善するために,「新・逆向き設計」を提案している.当該手法では,SDGsの達成に取り組む活動を想定し,それに役立つ内容で各教科のカリキュラムを構成する.具体例として,水質改善や再生エネルギー活用の政策評価課題を題材とした教材も開発してきた.その結果,「モノの流れ(移動)」⇒「構成物質の移動」⇒「環境や生態系への影響」+「エネルギーとしての活用可能性」のように見れば,理科各分野の学習に一貫した軸を設けることが可能になり,SDGsに関わる政策を複眼的・総合的に評価できると考えた.それにより,理科の学習成果を技術的な問題解決に転用することも容易になる.また,モノの流れを情報として監視・制御する情報システムを設計することで,SDGsの問題解決をより確実に効率的に行える.それら政策の良さを定量的に評価するには,数学の成果が活用できる.