日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
大学の実施する科学教育への女子児童・生徒の参加傾向
‐初等・中等教育段階でのSTEM分野のジェンダー・ギャップ解消の視点からの分析‐
*宮国 泰史東江 あやか福本 晃造杉尾 幸司
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抄録

琉球大学が小中学生および高校生を対象に実施する科学教育プログラム「琉大ハカセ塾」および「琉大カガク院」における,学年ごとの男女の応募傾向や受講生が取り組む研究テーマの内容について分析を行った.応募者の女子比率は,小学校段階においては3割程度と低いが中学校3年生および高校段階における女子比率が5割以上を示すなど,学年の進行に伴って上昇し,女子が男子よりも科学教育プログラムに対する積極性を示す傾向が明らかなった.また,同プログラムで高校生の取り組む研究テーマについて,工学分野や理学分野のテーマが含まれるなどが確認され,大学等が実施する科学教育プログラムが意欲高い女子生徒の層の受け皿として機能し,理数系のジェンダー・ギャップの解消に寄与しうることが示唆された.

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