日本科学教育学会年会論文集
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Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
将来就きたい職業と科学に対する態度との関係
―保育者を目指す中学校3年生の傾向について―
*新井 しのぶ
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抄録

本研究では,保育者の多くが科学に対して消極的であることについて,義務教育が終了する中学校3年生の時点でこの問題が生じているかどうかを調査することを目的とし,ROSES調査のデータを利用した分析を行った.ROSES調査は義務教育が終了する中学校3年生までに生徒が科学技術にどれぐらい関心があるのかどうかについて行われている国際的な調査であり,理科教育の成果を判断する指標の一つとなりうる.分析の結果,保育者に将来就きたい中学3年生の特徴として,専門性を活かし,人と関わりながら仕事することへの期待はあるが,理科に対しての好感度は低い傾向にあり,かつ理科で学んだことを発展的な好奇心へと結びつける態度や,生活の中で活かすことに対しては消極的である傾向が明らかになった.

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