主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第48回年会
回次: 48
開催地: 函館工業高等専門学校
開催日: 2024/09/13 - 2024/09/15
医学部第1学年に対して,統計用語の認知度調査と統計に対する意識調査を実施した。その結果,高校までに学習する基礎的な用語に関しては習得していることを示したが,これまでの物理実習のレポートを分析した結果,高校までに学習しているはずの分散や標準偏差などの専門的な用語に関しては必ずしも十分な理解に達していないことが分かった。そこで,物理実習において,受講生120名分の全データをプロットし,全データのばらつきを評価するには標準誤差と標準偏差のどちらが適しているかを問う課題を設計し実践した。その結果,全データをプロットすると,全データのばらつきは標準偏差で評価できるとの解答が増加した。以上より,統計量の理解において,全データプロットが一定の効果を有することが分かった。