主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第48回年会
回次: 48
開催地: 函館工業高等専門学校
開催日: 2024/09/13 - 2024/09/15
STEAM教育の充実が求められ,学校現場での実践も普及しつつあるが,STEAMにおける数学(M)の位置づけや実践における数学の関わり方についてはとらえ方が定まっておらず不明瞭な点がある.例えば大谷ら(2024)は197件の論文を分析した上で,それらの実践についてエンジニアリング(E)や数学(M)が見当たらなかったことを報告している.それに対して Yakman(2008)は,数学はすべてのコミュニケーションの基礎となる言語であり,概念と理解の間の橋渡し役であるなどと数学・数学教育の重要性を主張している.筆者もYakmanの立場に立ち,数学の関わりや位置づけについて提案する.羽田のまちの防災という教材を例に,STEAMの問題解決の各プロセスにおいてどのように数学が関わっているかまとめた.