日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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自然共生サイトにおける環境教育の実施状況とその可能性
*幸田 真梨子三宅 志穂
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抄録

持続可能な社会の実現に向けて市民一人ひとりの価値観や行動の変容がもとめられるなか,生物多様性に関する環境教育の重要性が高まっている.本稿では,2023年から認定が開始された自然共生サイトに注目して,その教育活用の状況と可能性について検討した.30by30アライアンスのWEBページで公表されている公開情報から,2023年前期に認定された122か所の自然共生サイトにおける教育活動の実施状況やその特徴を整理・分析した結果,7割以上のサイトで環境教育が実施されており,その対象は一般市民,学校の順に多かった.実施形態は自然観察,保全・清掃活動等といった野外活動が多く,都市部においては貴重な野外活動を伴う環境教育の場として活用されていることが示唆された.

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