主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第48回年会
回次: 48
開催地: 函館工業高等専門学校
開催日: 2024/09/13 - 2024/09/15
2020年に検定された中学校理科教科書の視覚表現の作成実態を明らかにするため,新興出版社啓林館と東京書籍の編集者にインタビューを行った.その結果,a.理科教科書が完成するまでの全体像,b.視覚表現の作成に至る経緯,c.視覚表現の作成期間とソフトウェア,d.視覚表現を作成する際の留意点,e.視覚表現の適切性に対する評価,f.デジタル機能,の実態を明らかにした.そして,適切な視覚表現を作成するためには理科教育とビジュアルデザインの二つの視点が必要であること,視覚表現は「正確性」,「わかりやすさ」,「時代性」,「典型的」,「統一感」,「誤解を招かない」,「印象的」,「重要部分の強調」,「色覚特性への配慮」等に留意していることが確認できた.