主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第48回年会
回次: 48
開催地: 函館工業高等専門学校
開催日: 2024/09/13 - 2024/09/15
高等学校化学の教科書は,化学反応速度の単元の冒頭で,例えば酸化マンガンを触媒とするH2O2の分解速度の実験データを示し,その分析を行う展開である.そしてその実験では,H2O2の濃度の平均値が0 mol/Lのときに反応速度が0 mol/L・sになるデータが収集されていないのにもかかわらず,分解速度はH2O2の濃度の平均値に比例することがわかる,と結論づけている.この点について筆者らは疑問を持ち,議論を重ねた.その結果,分解速度はH2O2の濃度の平均値に比例すると考えてよいのか発問すれば,生徒は主体的に科学的探究に取り組むだろうと考えるようになった.筆者らは,実験を伴う7校時程度の学習指導案と,実験を伴わない2校時程度の学習指導案を作成し,これらの学習指導案をもとに,授業実施予定の化学科教員と,生徒が自ら実験し,データを分析・考察する過程について議論した.