日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 75
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論文集
AR/VRを用いた浸水・災害の疑似体験と非常時の食事の調理・試食体験を通して災害に対するレジリエンスを高める親子防災講座の実践と評価
*佐々木 弘記
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抄録

本防災講座は,SDGsゴール11「住み続けられるまちづくり」に関連し,小学生とその保護者を対象に,災害に対するレジリエンスを高めるための知識と技能を身に付けることを目標として実施された.講座は岡山市内のA大学で開催され,「災害の疑似体験」と「非常食の調理・試食」の二部構成で行われた.前半では,浸水被害をシミュレートできるARアプリや水害を疑似体験できるVR映像を用いて,浸水や地震の状況を視覚的に体験し,災害時の心理である「正常性バイアス」への理解も促した.後半では,ライフライン停止を想定し,カセットコンロやポリ袋で調理するレシピを栄養教諭養成課程の大学教員からの助言を受けながら大学生が考案し,参加者とともに調理・試食した.講座後のアンケートでは,災害対応力の向上が確認され,教育的効果が認められた.一方,非常食調理の自信に関してはやや控えめな結果も見られたが,体験型の講座は災害対応のジリエンスを高める知識と技能の習得に寄与するものとなった.  

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