主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会 第49回年会
回次: 49
開催地: 広島大学 東広島キャンパス
開催日: 2025/09/05 - 2025/09/07
地域の自然現象についての説明や理解に科学館的手法を要する事例に関するこれまでの検討結果を,今後の方向性を明らかにするために再整理した.既存の成功事例である「低温現象」と「光学現象」に関する事例には「日常的な現象が手掛かり」「結論を肉眼確認可能」「敷居の高さを意識せずに済む」という特徴がある.これは学習者に無理なく「動機づけ」できる状況ともいえ,他の事例でも意識するのが有効と考えられる.自然史博物館の既存手法論が成功した事例も個人的興味が巧く「動機づけ」に結びついた結果である.「擬人化」の手法も探ったが,技術的困難を克服できていない.中学校理科の第1分野と第2分野の関係や生活単元学習との関係,あるいはその歴史的起源である「物象」「博物」に関する議論は本論の参考となる可能性が考えられるが,今のところ本論の観点に基づく既存の議論は見出せていない.