日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 144
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論文集
現代的課題に対応した理科教育の再定位と学びの質に関する理論的検討
ーPISA 2025およびVision Ⅲの視座に基づく科学的リテラシーの再解釈を手がかりとしてー
*野添 生
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抄録

本研究ではPISA 2025およびVision Ⅲの科学的リテラシーに関する国際的動向を手がかりに,現代的課題に対応した理科教育の再定位と学びの質の向上について理論的に検討した.PISA 2025 における科学的リテラシーは科学アイデンティティやエージェンシーを含む資質・能力として再定義されていること,また,Vision Ⅲにおける科学的リテラシーでは科学と社会の相互作用や社会的責任に基づく市民性の育成が強調されていることを明らかにした.これらの国際的潮流を踏まえた上で,現代社会において理科で育成すべき資質・能力を多面的に検討し,Socio-scientific Issues(SSI)や科学の本質(Nature of Science: NOS)を重視した探究的・協働的な理科の学びへの転換の必要性を論じた.これからの理科教育において,学習者一人ひとりが現代的課題の解決に向けて能動的に関与し,持続可能な未来社会の創造に寄与する責任ある市民育成の重要性を提言した.

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