抄録
古来よりわが国では樹木・草本が、日常生活や生活様式に密着したかかわりあいを持ってきた。たとえば、自然災害から身を守る防火林・防雪林・防砂林、さらに建築用材や家具など、また繊維から紙や布、そして成分からうるし・しょう脳など、いろいろなかたちで利用されてきた。ところが、近年石油・石炭などの化学原料の加工技術の進歩により身のまわりのものが、化学製品に置き換えられてきたので、これらの植物の存在が希薄になっている。そこでわれわれは、生活の場に密接な樹木を取り上げ、他の教科との関連を含めて、生徒に樹木の存在意義をわからせる方法を開発した。