抄録
結腸癌術後補助化学療法である mFOLFOX6 療法においては初期の血液毒性が治療強度を低下させる要因となる.今回,mFOLFOX6 療法 6コースまでに血液毒性(好中球減少,血小板減少)で投与の延期または投与量が減量された 4例(A群)とされなかった 7例(B群)を対象とし,血清アルブミン(ALB)値,Prognostic nutritional index(PNI)について比較検討した.A群では relative dose intensity(RDI),PNI,ALB値が有意に低下していたが,両群間に体重減少や食事摂取量の低下の差はなかった.体重減少や食事摂取量の低下がないにも関わらず PNI値が低下した原因のひとつとして,5‐FUによる小腸粘膜傷害に起因する消化吸収障害が考えられた.PNIを測定することで初期の血液毒性の予測ができる可能性が示唆された.