目的:本研究は国内学士課程で実施された災害看護教育プログラムの内容・方法と学生の学びの特徴を整理することを目的とした.
方法:医学中央雑誌Web,CiNii,PubMedを用いて検索した該当論文から情報を抽出し,内容を整理した.
結果:計31文献が抽出された.教育は講義,学内演習,宿泊演習,病院・地域での訓練参加,被災地・被災者との接点など多様であり,学生は知識・技術に加えて看護師の心構え,倫理的判断の困難性,地域資源の理解の必要性などの態度的学びを得ていた.一方,教育内容は急性期に偏り,慢性期・復興期,災害関連死予防や生活再建を扱う内容は乏しかった.また,学生が災害時の行動をイメージしにくい,宿泊演習のリアリティ不足といった課題も示された.
結論:今後は災害関連死予防を含む長期的視点と地域背景を踏まえた教育,VR/ARを活用した災害状況のイメージ化を補完するプログラム開発が求められる.