土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
Print ISSN : 0387-6012
広域評価を目指した室内実験および圃場観測:硝化を例とした実験室とモニタリングのつながりについての小考察
木庭 啓介
著者情報
キーワード: 室内実験, 圃場観測, 硝化
ジャーナル フリー

2012 年 122 巻 p. 35-39

詳細
抄録
土壌中での生物地球化学的プロセスの解析,特に生元素の挙動の解析においては,様々な物理的,化学的そして生物的な影響を生元素が同時に受けるため,極めて困難である.そのため,しばしば実験室内で,制御環境下における生元素の挙動を追跡し,得られた結果を野外モニタリングデータの解析へと外挿するが,その際にはいくつか大きなギャップがある.本稿では,このような実験室で得られる結果と野外モニタリングのつながりについて,特に硝化活性というものを中心に,どのような問題があり,どのような解決策があり得るかについて解説する.特に近年,ガス濃度測定や安定同位体比の利用について,新たな測定解析手法が提案されてきており,本稿ではそれらについて特に解説して行く.
著者関連情報
© 2012 土壌物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top