土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
Print ISSN : 0387-6012
5TE センサーを用いた津波被害を受けた砂質畑の土壌 EC モニタリング
宮本 輝仁亀山 幸司岩田 幸良塩野 隆弘
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2015 年 131 巻 p. 15-22

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抄録
本研究では,θ と ECa,温度を同時測定できるセンサーの一つである 5TE センサーの冠水被害を受けた砂質畑の土壌塩分モニタリングへの適用性を検討した.室内実験から,ECw が 7 dS m−1 を超えない範囲であれば θ–ε 関係の塩分依存性が小さく,同一のキャリブレーション式で測定が行えることや,対象土の ECa–ECw–θ 関係は Rhoades モデルでよく表現できることを確認した.更に,5TE センサーで測定された θ と ECa から推定された ECw は,別途測定した EC1:5 と高い相関関係を示した.5TE センサーを用いて除塩過程とその後の栽培期間中の EC1:5 の経時変化を推定したところ,深さ 0.3 m までの表層では除塩が速やかに進み,栽培期間中もイチゴの除塩の目標値を下回っていたことや,地表面下0.45 m 付近では,観測期間を通じて塩分濃度が比較的高い状況であったことなどが明らかとなった.θと ECa,温度を同時測定できるセンサーを用いると非破壊で連続的な ECw の推定が可能となり,土壌 中の塩分濃度のモニタリングが行える.
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© 2015 土壌物理学会
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