日本蚕糸学会 学術講演会 講演要旨集
日本蚕糸学会第73回学術講演会
セッションID: 133
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カイコ培養細胞におけるDNA二重鎖切断修復経路の解析
*門  宏明日下部 宜宏青木 智佐李  在萬河口 豊古賀 克己
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抄録
DNA二重鎖切断(DSB)は、電離放射線・紫外線などによる外的要因によって引き起こされるだけでなく、細胞内代謝に伴って発生する活性酸素などの内在的要因によるDNA上の恒常的な損傷も、DNA複製を阻害しDSBを引き起こす。しかし、生物はゲノムを安定に保持するための多様なDNA修復機構を備えている。本来、DSBは染色体欠失をもたらす致命的な損傷であるが、真核生物では相同組換え(HR)や非相同組換え(NHEJ)によって修復が行われている。昆虫細胞では、どちらの系が多用されているか不明であり、哺乳類・酵母などの研究により、single strand annealing(SSA)やbreak-induced replication(BIR) など他の修復経路も報告されている。そこで、本研究では、昆虫細胞におけるHR分子機構の解明を目的として、その解析を試みた。 まず、細胞内でHRが起きた場合にのみルシフェラーゼ活性が現れるプラスミド(pLuc5'3' DR)を構築し、さらに、DSB修復経路の一つであるSSAが起こらないプラスミド(pLuc5'3' IR)を作製した。これらのプラスミドをカイコ培養細胞に導入し、48時間後に細胞を回収し、ルシフェラーゼ活性を測定した。その結果、染色体外の二重鎖切断修復にはSSAの経路が多用されているが、HRの経路でも修復が行われていた。現在、染色体内でのHRの解析を行っている。
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© 2003 社団法人 日本蚕糸学会
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