学校ソーシャルワーク研究
Online ISSN : 2758-5018
Print ISSN : 1881-9788
特集論文
災害発生後の学校のレジリエンスのために
―スクールソーシャルワークの災害への役割―
野尻 紀恵
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2018 年 13 巻 p. 20-34

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抄録
災害立国といわれる日本では,学校は災害発生後に「避難所機能」「教育機能」の両者を併せ持つ特殊な場となる.学校の教職員は自らの家族や自宅も被災しながらも,自校の避難所に関わるとともに教育機能再開を目指すプロセスを経験することになる.本稿は,このプロセスにおいてどのような状況が起こるのかを過去の災害から検証し,そのような状況においてスクールソーシャルワーカーが学校でどのようなソーシャルワークを行うことが必要なのかを検討するとともに,災害への備えについても検討することを目的とした. 過去の災害における学校や福祉施設等の状況の検証から,SSWerは学校でソーシャルワークを実践する福祉の専門職として,災害時に学校が併せ持つ機能の特殊性を勘案し,SSWerとして災害が発生する前の防災・減災に取り組むこと,および.災害が発生した後にハード面の回復と人の心の回復にソーシャルワークの力を発揮することの重要性が示唆された.
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© 2018 日本学校ソーシャルワーク学会
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