1996 年 13 巻 4 号 p. 4_337-4_345
研究目的を主眼としていたインターネットは着実に発展を遂げ,現在では多種多様な人々がインターネットを生活基盤とするようになった.それにともない,心なく不正侵入を繰り返す者の数が増大している.このため,インターネットの性格が商用に移行する中で,セキュリティ対策の重要性が高まりつつあり,防火壁に加えて,セキュリティ・ホールを自動的に検索するソフトウェアが注目を浴びてきている.セキュリティ・ホール検索ソフトウェアは,管理者にとって有用であるが,逆に不正侵入を試みる者にも足掛かりを与える両刃の剣になりかねない.本稿では,セキュリティ・ホール検索ソフトウェアを系統的に説明するとともに,よく知られたセキュリティ・ホールとその対策について述べる.