2025 年 11 巻 2 号 p. B_115-B_122
市街地の公道を走行する自動車の前で、道路を横断しようとする歩行者がどのような行動をしているかを、公道を走行する実験車両にステレオカメラを搭載して、歩行者までの距離を計測するというスタイルの調査を行ったところ、2人連続して横断の素振りを見せ、1人目はそのまま横断するも2人目が断念したケースが観測された。これが横断を実施するか断念するか分かれる閾値の推定に適すると考えられたことから、先行研究 3)では横断歩行者が錯綜領域を実際に通り抜けた時刻に対して車両の到達予想時刻がどの程度前後するかという指標を使いその分析を行った。本研究では、この閾値をより正確な数値に更新するため、あるいは数値の信頼性を向上するために、類似した状況における横断挙動の分析結果を加味した評価を試みた。