本研究では、山間部にあたる国道 254 号の片側交互通行規制時における飽和交通流率を実測し、大型車混入率別の飽和交通流率と大型車の影響を分析した。平均縦断勾配が約 7%である対象地点では、平均飽和交通流率が 1,077 台/青 1 時間であること、大型車混入率が高くなると飽和交通流率が低くなる傾向にあり、大型車混入率 16~20%では平均 1,208 台/青 1 時間、大型車混入率 29~34%では平均 1,006 台/青 1 時間であることを確認した。大型車混入率が高くなると、大型車の加速性能の影響もあって飽和交通流率が低くなると考えられる。また、車頭時間の分析より、前車の車種に関わらず自車が大型車の場合には車頭時間の最頻値や平均値も高くなることを明らかにし、大型車が飽和交通流率に影響を与える影響が大きいことを考察した。