交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号B(実務論文)
交差点事故における太陽の眩しさと道路の方位角の関係
萩田 賢司新井 棟大森 健二木平 真矢野 伸裕横関 俊也
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2025 年 11 巻 2 号 p. B_24-B_32

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抄録

デジタル道路地図、交通事故、交通規制データの統合分析システムを活用し、交差点事故の当事者の流入道路を特定して、自動車の進行方向や道路の方位角を考慮しながら、太陽の眩しさが交通事故に与えた影響を分析した。交差点では、太陽と 1 当流入道路の方位角差が小さいほど、相対的に交通事故が多発していた。また、1 当が右左折車の場合には、太陽位置が 1 当流入道路の真横方向まで影響を受けていることが想定され、1 当流入道路を基準にすると、非常に広範囲で太陽の眩しさが交通事故に影響を与えていた。軽車両や歩行者が 2 当である右左折時の事故は、太陽の眩しさが交通事故に与えている影響範囲がより大きかった。冬や秋には、他の季節と比較して、太陽の眩しさの影響を受けた交通事故が多発していた。

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© 一般社団法人 交通工学研究会
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