2025 年 11 巻 2 号 p. B_24-B_32
デジタル道路地図、交通事故、交通規制データの統合分析システムを活用し、交差点事故の当事者の流入道路を特定して、自動車の進行方向や道路の方位角を考慮しながら、太陽の眩しさが交通事故に与えた影響を分析した。交差点では、太陽と 1 当流入道路の方位角差が小さいほど、相対的に交通事故が多発していた。また、1 当が右左折車の場合には、太陽位置が 1 当流入道路の真横方向まで影響を受けていることが想定され、1 当流入道路を基準にすると、非常に広範囲で太陽の眩しさが交通事故に影響を与えていた。軽車両や歩行者が 2 当である右左折時の事故は、太陽の眩しさが交通事故に与えている影響範囲がより大きかった。冬や秋には、他の季節と比較して、太陽の眩しさの影響を受けた交通事故が多発していた。