2017 年 3 巻 2 号 p. A_238-A_245
近年,首都圏では鉄道の遅延が慢性的に発生しており,所要時間の信頼性の低下が問題となっている.所要時間信頼性の向上に向けて様々な観点から調査・研究が行われているが,実際の到着状況に焦点を当てた先行研究は殆どない.そこで本研究では,首都圏の鉄道通勤者の到着状況(早着・定時着・遅着)に関するインターネット調査を実施した.個々人の到着分布の形状を表すデータを作成し,それらのデータを用いて k-means クラスタ分析を行った結果,複数の分布が混在していることが明らかとなった. さらに混合分布モデルを適用して到着分布の推定を行った結果,複数の正規分布モデルで表現する正規混合分布よりも,異なる分布形を考慮した異種混合分布を用いることで,より再現性の高いモデルが推定可能であることを示した.