交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
論文 (1) 基礎・応用学術研究
中山間地域における超小型モビリティの利用パターンと導入効果に関する研究
-美作市・上山地区を事例に-
竹原 裕隆藤原 淳貴氏原 岳人水柿 大地阿部 典子西山 基次
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2019 年 5 巻 1 号 p. 1-10

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抄録

公共交通空白地域を多く抱える中山間地域では、地域の存続に向けた生活交通の維持・確保が重要な課題である。その中で、12 人乗りの小型車で環境性能に優れた超小型モビリティが、中山間地域での新たな生活交通手段として近年注目されている。本研究では、美作市・上山地区で実施された超小型モビリティ導入実験に基づき、超小型モビリティの利用実態や課題・利点等を綿密に調査することで、中山間地域における超小型モビリティの導入効果を検証した。結果、モニターは超小型モビリティの利用頻度に関係なく、超小型モビリティの課題・利点を同様に実感するとともに、利用頻度は貸出前の行動特性に影響を受けていた。また、超小型モビリティ多利用者は移動時のCO2排出量や車両燃料費が大きく削減され、移動利便性評価が向上する傾向にあった。

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© 2019 一般社団法人 交通工学研究会
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