2019 年 5 巻 1 号 p. 11-19
本研究は、過疎地域における自家用有償旅客運送の村営バスに宅配・郵便事業者3社の共同集配を導入し、人流・物流サービスの統合化を目指す宮崎県西米良村「ホイホイ便」の実証運行を通じ、その実現に当たっての制度的・運用面での課題を網羅的に調査・整理し、その解決策を検討したものである。その結果、共同集配に向けた検討課題を具体的にリスト化し、それらを課題の目的や対応方法から分類したとともに、調整項目のうち、特に村営バスの運行時刻と配達時間の調整、事業者により異なる配達エリアの調整、および事業者から共同運送への委託金額が、関係事業者の合意形成においてクリティカルであることを明らかにできた。これらの項目、協議プロセスについては、今後の他地域での展開にも有用な情報を与えると考えられる。