大都市観光地域では,観光バスの駐車や乗降可能なスペースが量的に不足し,円滑な道路交通を阻害する一因となっている。近年では,インバウンドによる観光バス需要の増加が見られるが,個人旅行への転換が進む傾向があり,短期的には,観光バスの路上駐車対策を運用面からアプローチすることが有効になると考えられる。そこで,本研究では,東京都台東区浅草地域で実施されている観光バス駐車対策をケーススタディとして,運用面からの対策がもたらした効果や課題をナンバープレート調査や交通量調査,ヒアリング調査などの結果から明らかにしたうえで,観光バス駐車場の効率的な運用を妨げる不確実性の実態を述べた。そのうえで,大都市観光地域において,運用面からアプローチした観光バスの駐車対策が成立する要件を示した。