2019 年 5 巻 2 号 p. A_184-A_192
鳥取県では,公共交通の経路検索システム「バスネット」が導入されている.本システムには,検索者が検索時に指定した出発地や目的地,指定時刻,検索実行時刻などがログデータとして蓄積されている.本研究では,検索者が公共交通を利用する何分前に検索を行ったかを表す指定時刻と検索実行時刻の差を「事前検索時間」と定義し,事前検索時間の長短に影響を及ぼす要因を明らかにすることを目的とする.生存時間分析を用いた分析の結果,事前検索時間には,指定した起終点,検索に使用した端末の種類,検索日の天候などが有意に影響を及ぼすことが明らかとなった.また,モデルの推定結果から検索状況に応じた事前検索時間の予測が可能となった.