交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号A(研究論文)
折れ線回帰モデルを用いた道路区画線の舗装更新周期の推定に関する研究
兵頭 知安井 一彦小野 拓海池田 隆博
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 5 巻 2 号 p. A_267-A_274

詳細
抄録

本研究は、道路附属物である区画線舗装の剥離劣化を対象として、千葉県内の一般幹線道路をケーススタディとして統計モデルを用いて経年的な剥離率を推計する方法により、区画線舗装の劣化進展を統計的に評価する方法を検討したものである。具体的には、千葉県内の一般幹線道路における一定期間内の経年変化に関する情報に基づいて、区画線について施工後の年数別に現場での撮影画像を収集することで、その劣化状態を画像解析による指標にて表現された剥離率を対象として折れ線回帰モデルを用いて推計した。その結果、施工経過年数ごとに各 200 サンプルの解析を行うことで、少なくとも区画線の剥離率が急激に上昇する直前の経過 7 年程度において、区画線の更新時期を設定することが望ましいとの結果を示した。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 交通工学研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top