2019 年 5 巻 2 号 p. A_257-A_266
地上や浅い地下の利用が高度化・複雑化した大都市圏では,交通ネットワークの整備のため,大深度地下を使用した高速道路の整備が進展している.大深度地下高速道路の JCT では,空間的制約,整備目的から派生して,地上-地下間の急勾配,ランプトンネル内の分合流部およびランプの急カーブなど,道路形状の急激な変化が短い区間に集中する場合があるが,このような道路構造が車両や運転者に与える影響は把握されていない.本研究では,ドライビング・シミュレータによる室内走行実験により,大深度地下高速道路の JCT における車両および運転者の挙動を調査した.その結果,標準的な安全対策である表示板の効果とデザイン改善の必要性が伺えた.さらに,速度が急低下する箇所や追突事故リスクが高い箇所を確認でき,その要因の把握を試みた.