2019 年 5 巻 2 号 p. B_1-B_10
熊本地震発生時に震度 6 以上の地域で自動車乗車中の乗員を対象としたインターネット調査を自動車安全運転センターが実施し,属性,直後の情報収.集活動とツールを質問した.232 人から有効な回答が得られ,大半の自動車乗員が地震発生後に情報収集活動をしていた.情報収集ツールは,インターネットが最も多く利用されており,テレビ,ラジオが順に続いている.ラジオは男性に多く利用されており,携帯電話は女性の利用率が高かった.収集した地震関連情報の不足状況については,津波被害情報以外は,不足と回答している割合が半数を超えていた.情報収集ツール別の不足状況については,インターネットが不足の割合が最も低くなっており,以下,携帯電話による家族・友人等からの収集が比較的高い評価であり,車の周辺における口コミ等は評価が低かった.