交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
論文 (1) 基礎・応用学術研究
カーブの平面曲線半径に適した減速マーク表示の配列に関する屋外実験研究
四辻 裕文邢 健喜多 秀行米村 圭一郎甲斐 穂高松本 猛秀
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2019 年 5 巻 4 号 p. A_32-A_41

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抄録

本研究では、カーブ手前の直線区間に設けた減速マーク表示(SRM)のライン間隔の配列について、カーブの平面曲線半径に応じてカーブ進入前に安全に減速させる最適な配列に着目する。研究目的は、配列の影響が無くても曲線半径に依って車両は減速するというカーブの影響を IV 法とDID 法によって除去しつつ、カーブに応じてどのように配列を変えるべきかを屋外実験で検証することである。結果、本実験に限れば、比較的小さなカーブ半径(300m)の場合、約 90100km/h 又は約 100110km/h の車速でカーブに接近する運転者に対して、パターン EndSRM 設置区間の前半の区間よりも後半の区間においてライン間隔減少率が大きくなるパターン)の減速効果がパターン Beginning の効果よりも高くなる点、比較的大きな半径(600m)の場合、2 種類のパターンの効果に統計的差異はない点、が判明した。

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© 2019 一般社団法人 交通工学研究会
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