本研究では、カーブ手前の直線区間に設けた減速マーク表示(SRM)のライン間隔の配列について、カーブの平面曲線半径に応じてカーブ進入前に安全に減速させる最適な配列に着目する。研究目的は、配列の影響が無くても曲線半径に依って車両は減速するというカーブの影響を IV 法とDID 法によって除去しつつ、カーブに応じてどのように配列を変えるべきかを屋外実験で検証することである。結果、本実験に限れば、比較的小さなカーブ半径(300m)の場合、約 90~100km/h 又は約 100~110km/h の車速でカーブに接近する運転者に対して、パターン End(SRM 設置区間の前半の区間よりも後半の区間においてライン間隔減少率が大きくなるパターン)の減速効果がパターン Beginning の効果よりも高くなる点、比較的大きな半径(600m)の場合、2 種類のパターンの効果に統計的差異はない点、が判明した。