2019 年 5 巻 4 号 p. A_51-A_57
国土交通省・警察庁による「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」の発出にともない、多くの自治体で自転車ネットワーク計画が策定されるようになっている。しかしながら、自転車通行空間の整備形態にはさまざまなものがあり、各々の自治体における整備形態の種類や選定基準は必ずしも国土交通省・警察庁によるガイドラインと同一ではない。これは、各々の地域における道路状況や自転車利用状況の特徴は異なり、必ずしも国土交通省・警察庁によるガイドラインが想定したものと同一ではないためと考えられる。そこで本研究では、さまざまな自治体の自転車ネットワーク計画における自転車通行空間の整備形態の種類と選定基準を調査し、その比較分析をおこなう。