2020 年 6 巻 2 号 p. A_190-A_197
健康日本 21 の報告書では、高齢者の歩行量減少が報告されており、高齢者が自力で移動できる環境整備が求められている。本研究では、泉北ニュータウンを対象に、比較的歩行環境が整備された地域において、歩行環境が高齢者の身体的、精神的、社会的健康に与える影響について分析することを目的としている。アンケート回答者を「高活動者」と「低活動者」に分類し、さらに主観的近隣歩行環境評価簡に関する質問紙を用いて、回答者が主観的に感じている近隣歩行環境評価を把握した。その結果、「高活動者」と「低活動者」では、歩行環境評価の違いが明らかとなった。また、「健康」と「主観的近隣歩行環境評価」の関係性を構造的に分析した結果、「商店や駅などのサービスへのアクセスのしやすさ」が回答者の身体的、精神的、社会的に影響を与えていることがわかった。