2020 年 6 巻 2 号 p. B_11-B_18
ワンウェイ型カーシェアリング(OWCS)を導入する場合、人口密度の高い駅周辺などにステーションを配置することが考えられるが、公共交通との連携性を高めるためには周辺と比較して既存公共交通だけでは相対的に不便である場所に配置することが重要である。本研究では OWCS 導入を検討する際に、既存公共交通との連携・補完手段として OWCS 利用が期待されるステーション群を、マルチモーダル検索結果等の 2 次データを用いて探索する手法を提案した。東京で展開されている OWCS の実サービスデータを利用し、提案手法を用いて抽出したステーション群が、その他ステーション群と比べ移動時間差が大きなトリップ比率が高いこと等を明らかにし、手法の妥当性を確認した。