2020 年 6 巻 2 号 p. B_61-B_69
一般道の主要渋滞箇所は,プローブデータの旅行速度データを用いて,渋滞対策協議会において選定さている.主要渋滞箇所はボトルネック交差点と先詰まり交差点が区分されておらず,また,渋滞の程度も評価されていないことが,効果的・効率的に渋滞対策を推進する上での課題となっていた.本研究は,この解決策として,渋滞による遅れ時間に着目した渋滞評価手法を構築し,松山に適用して適応性を検証した.旅行速度のみでの渋滞評価では,ボトルネック交差点ではないにもかかわらず渋滞交差点と判定されていた複数の交差点が,遅れ時間による渋滞評価ではボトルネック交差点と判定されないことを確認した.また,当手法で算出できる総渋滞遅れ時間により,ボトルネック交差点毎の渋滞の程度を定量評価することができた.