交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号A(研究論文)
道路構造・交通運用と交通量変動を考慮した日交通量-速度関係のモデル化
柿元 祐史中村 英樹
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2022 年 8 巻 2 号 p. A_62-A_72

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抄録

道路事業評価は、種級区分や車線数などに応じて一律に決まる日単位の交通量-速度関係(Q-V)を用いて費用便益分析を行っている。しかし、既往の Q-V では実際の道路交通条件を十分正確に反映できないことや、地域の交通量の変動を十分に考慮できてないことなど、その設定方法に根本的な課題が残されている。本研究では、道路構造・交通運用を考慮した時間交通量-速度関係(q-v)と交通量変動指標を用いて、Q-V のモデル化を行った。実観測データの交通量変動と q-v から各時間帯の時間平均旅行速度を算出し、重み付き調和平均をとることにより、ある日交通量時の日平均旅行速度を算出し、Q-V を設定した。この Q-V は、ピーク率と昼夜率の値によってその形状を説明でき、構築したモデルにより実際の道路・交通条件を考慮した Q-V の推定が可能となった。

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© 2022 一般社団法人 交通工学研究会
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