2022 年 8 巻 2 号 p. B_15-B_20
高速バスの運行系統数は年々増加し、高速バスにおける年間輸送人員は 1 億人を超えている。高速道路の休憩施設において、バスは大型車駐車場に駐車するが、一度に多くのお客さまが乗降することから、交通安全上の観点からできる限り駐車場内を歩かずにすむよう、1999 年から、休憩施設建物やトイレに近い場所にバス優先駐車マスを整備してきた。一方で、最近の休憩施設における大型車駐車場は、夜間時間帯を中心に混雑していることから、バス駐車マスにも大型車が駐車し、本来駐車すべきバスが駐車できないといった実態となっている。
本研究では、東名高速道路と新東名高速道路のバス駐車マスの利用実態と大型車混雑度の関係を明らかにし、バス駐車マスを専用化する方法を提案する。