交通事故統計のデータベースを用い、歩行者の横断中事故について、歩行者が左側から接近する車両と衝突した場合(左車型)と右側から接近する車両と衝突した場合(右車型)に分類して、左右の割合やそれぞれのタイプの特徴を分析した。事故歩行者全年齢(6 歳以上)と 75 歳以上の 2 通りで結果を示した。結果の概要を以下に示す。①昼間は右車型が若干多いが夜間は左車型が多い。②傷害程度が大きいほど左車型率が大きい。③横断歩道上の事故では右車型より左車型のほうが幅員が広い道路の割合が大きい。④高い危険認知速度では左車型率が大きい。⑤中央分離帯のある道路のほうが中央線のみの道路より左車型率が小さい。⑥左車型率が大きい歩行者違反は「斜め横断」と「駐停車車両の直前・直後の横断」。「飛び出し」は左車型よりも右車型で構成率が大きい。