抄録
本研究では、法改正前の電動キックボードシェアリングの安全性等に関する評価や懸念を把握し、本格導入に向けた政策検討の一助とすることを目的に、国内の行政および関連組織の担当者等へ個人の見解を尋ねるインタビュー調査を行った。結果、少なくとも都内の現状として、電動キックボードの事業者参入規制・インフラ整備・駐車対策・環境影響への評価等を所管する行政主体・組織がないことが示唆された。その上で、現在の導入・普及状況に対し、ルール周知や交通安全教育を強化すべき、導入の効果・影響を今よりも多角的に評価すべき等の課題が挙げられた。一方、国内への導入・普及が途上であることもあり、歩道走行による歩行者等への危険性、個人所有端末との混在、従来のモーダルシェアへの影響、環境への負荷等に対する強い懸念は示されなかった。