脳卒中
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原著
脳卒中地域医療の現状を把握するための全国アンケート調査-一般診療所の現状-
古賀 政利上原 敏志長束 一行安井 信之長谷川 泰弘成冨 博章岡田 靖峰松 一夫
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2008 年 30 巻 5 号 p. 723-734

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抄録
脳卒中医療・介護施設の緊密な連携と情報共有の重要性が強調されている.一般診療所(診療所,3,709施設)に対して,施設の概要,脳卒中地域連携,介護保険,適当な評価尺度に関するアンケート調査を行った.有効回答21%で,うち58%が脳卒中を診療していた.1カ月に平均622人(脳卒中患者81人)診療し,うち要介護者平均81人(脳卒中患者32人)であった.脳卒中患者が必要なリハビリを「十分に受けている」と回答したのは5%であった.多くが地域医療圏を「二次医療圏」(34%)や「市町村」(29%),その中心的役割を「急性期病院」(86%)と回答した.他の医療・介護施設事業所や自治体との連携が良好との回答は必ずしも多くなかった.医療(介護)情報を「既に共有」,「共有予定」,「共有予定なし」は各々11(10)%,27(26)%,57(60)%であった.医療・介護保険のシステムの問題では「十分なリハビリを提供しにくい」(60%)が最多であった.第三者が診療所を評価するのに適当な評価尺度は「急性期病院との連携」(68%)が最多であった.本調査により,一般診療所の現状が明らかとなった.
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© 2008 日本脳卒中学会
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