脳卒中
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原著
Off-the-job trainingとしての脳卒中初期診療(ISLS)コース開催の経験
山田 実貴人山田 法顕豊田 泉吉村 紳一鈴木 明文坂本 哲也岩間 亨奥寺 敬小倉 真治
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2009 年 31 巻 1 号 p. 1-9

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抄録
【目的】米国心臓学会(AHA)ガイドライン2000には急性脳卒中診療の7つのD(Detection, Dispatch, Delivery, Door, Data, Decision, Drug)がある.これを効率よく機能させる為に標準化された脳卒中初期診療(ISLS;Immediate Stroke Life Support)コースを13回開催した.【方法】コースは意識障害,脳卒中スケール,呼吸・循環,症例検討の計4ブースで構成される.医師115名を含む計183名が受講し,受講後アンケートで評価を行った.医師分について統計学的に検討した.【結果】各評価項目は受講後理解度が改善し,ECS, NIHSS,呼吸循環,7つのDで有意差を認めた.【結論】ISLSコースは救命士,救急初療医と脳卒中医の間に共通観念が生まれ,急性期脳卒中の標準化に大きく貢献し,研修医の脳卒中に興味を持たせる手段の一つと考えられた.
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© 2009 日本脳卒中学会
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