脳卒中
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総説
急性期病院・リハビリテーション・診療所を結ぶ脳卒中発症者・リスク患者のための連携 ─静岡イーツーネット脳卒中医療連携システム─
小張 昌宏今井 昇福地 康紀岡 慎一郎大石 達夫
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2010 年 32 巻 6 号 p. 647-653

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抄録
静岡市では「イーツーネット脳卒中医療連携システム」を構築・運営している.これは,脳卒中患者の急性期・回復期リハビリテーション病院間の連携のみでなく,診療所(開業医)を含む3者間の連携である.また,急性期・リハビリテーション病院退院後の患者は診療所で管理(二次予防)され,定期的に病院で検査・評価を行う循環型連携である.更に,脳卒中発症患者のみならず,発症前ハイリスク患者の管理(一次予防)も連携して行う点に特色がある.市内の大半の医療機関が参加し,平成21年9月現在の登録患者は1626名である.今後は,病院前救護や介護・療養施設との連携を含む,より包括的な脳卒中診療・連携体制を構築する必要がある.
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© 2010 日本脳卒中学会
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