抄録
医学部卒業前教育としてt-PA教育とNIHSS講習会を新5年生時と初期臨床研修のマッチング直前の6年生時に行い,アンケート調査を実施した.講習会では脳卒中の現場からStroke team(医師,看護師,言語聴覚療法士)がインストラクターとして参加した.内容はスライドと脳卒中センターの看護師,患者とその家族から医学生に対するビデオメッセージとNIHSSの実技であった.講習会の結果,「脳卒中に関心がある」学生は55%から最終的に87%へ増加し,「脳卒中に興味がない」学生と「脳卒中にかかわりたくない」と感じる学生がそれぞれ40%から11%,5%から1%へと減少した.医学生の多くは脳卒中の講義の必要性を指摘しており,教材に現場のリアリティーを求め,講師に豊富な知識と経験,熱意などのプロフェッショナリズム,医師とは異なった視点からの助言を求めていた.