脳卒中
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事例報告
医学生と地域への脳卒中教育におけるstroke teamのリーダーシップ
齊藤 正樹米増 保之高橋 明吉田 英人大森 義範岡田 靖矢坂 正弘下濱 俊山本 和利寳金 清博
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2010 年 32 巻 6 号 p. 684-688

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抄録

われわれは脳卒中にかかわる医療と福祉従事者(stroke care worker)にstroke teamを中心として教育活動を行ってきた.2002年より北海道中空知圏域の非脳卒中専門医療機関への教育を開始し,市民公開講座,PCEC/PSLS,ISLSを推進し,医学生および臨床研修医に加え,2010年には介護福祉従事者へ教育対象を広げた.この間,国家試験問題の解析から,多職種が受けた脳卒中教育の程度はさまざまであることを明らかにし,一般市民向けとは異なるstroke care worker向けの「脳卒中テキスト(仮称)」の作成を提案した.脳卒中学・医療の向上には人材教育が重要である.教育は,量から質を伴ったものへ,卒前から卒後まで,院内から院外へ対象を広げることが望ましく,標準教材の開発や「教育に協力することの意義」について市民へ啓発することも合わせて必要である.

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© 2010 日本脳卒中学会
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