抄録
【背景・目的】経口腔頸部血管超音波(TOCU)は体腔用探触子を口腔内に挿入し,内頸動脈(ICA)遠位部を観察する検査法である.今回,体腔用探触子よりも汎用性の高いマイクロコンベックス型探触子(MCP)を経口腔的に用いたmodified TOCU(mTOCU)を考案した.【方法】予めMCPに少量のゼリーを塗り,ゴム製のカバーを装着する.探触子を被験者の口腔に挿入し,ICAを描出した.健常被験者7名を対象とした検討を行った.【結果】全被験者において,観察野の描出は良好であった.mTOCUはTOCUと比べ,画質に遜色なく,操作が容易であった.計測値は既報のTOCUでの測定値と同様であった.【結論】mTOCUはTOCUと同等の画像・情報を得られ,操作性に優り,ICA遠位部の評価に有用である.今後,MCPを用いたICA遠位部の評価が普及し,脳卒中医療の現場で役立つことを望む.