脳卒中
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症例報告
ワルファリン投与中の症候性頭蓋内出血に対するプロトロンビン複合体製剤(PCC)の拮抗効果および予後
千葉 義幸木村 英仁岡村 有祐山本 祐輔藤本 陽介小林 誠人
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2013 年 35 巻 1 号 p. 42-47

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抄録
 要旨:ワルファリン内服中に発症した頭蓋内出血症例に対し,プロトロンビン複合体製剤(PCC)を投与し,効果および予後について検討した.対象は搬送時検査でPT-INRが高値を示し,PCCを投与した症例である.投与後10分,翌日のPT-INRを測定し,治療法,転帰を含め評価した.症例は18例で,抗凝固の主な基礎疾患は心房細動であった.PCC投与前後のPT-INRは,投与前3.1±1.2,投与後10分1.4±0.15であり,速やかに是正された.翌日も1.2±0.13と再上昇を認めなかった.15例に手術を施行し,搬入時より状態が悪かった1例を除き,来院時と比較して退院時のmRSは同等もしくは改善していた.ワルファリン内服中の頭蓋内出血は重症化しやすく,PCCのPT-INR是正に対しては種々のガイドラインにおいても推奨されている.我々の症例でも良好な周術期経過および転帰に大きく寄与したと考えられた.
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© 2013 日本脳卒中学会
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